と言っても、私に部下がいるわけではありません。でも、働いていて気持ちがいいと感じます。これは、管理職だけでなく、その下にいる大勢の社員の努力の賜物だと思います。その努力とは以下の五点が挙げられると思います。
第一に勤勉さと気が利く。仕事に邁進し、上の方や他拠点からの問い合わせにも応えられるくらいの知識を身につけています。自立しているし、細部まで目が行き届いていますし、全体に何が起こっているか常に留意している。「伝言ゲーム」がきちんとできる会社です。
第二に迅速さと正確さ。皆朝キャビネから大量の書類を自席に運び昨日の仕事の続きを黙々とこなしています。その中でどうやったら効率があがるかを常に考えているようです。偉ぶらず、他者のいい点を学んでいます。管理職は部下のミスはないものとしてスタートしています。それでも「おこってしまったミスは繰り返さないよう気をつけています。つまり学習能力が高い。
第三に率直性。思っていることは腹蔵なく伝えます。それが風通しのいい風土を生み出しています。難しいことはわかりやすい言葉で説明していると感じられます。行き過ぎてハラスメントにならないよう、よく教育されています。
第四にアットホームなこと。普通のあいさつはもちろん、部屋に誰かが出入りするときはいってらっしゃい、おかえりなさいを欠かしません。言われた方もただいま、行ってきますを言います。また、先日異動で来られる方のダンボール箱が届いたのですが、犬のシールがはってあり、「またね」とメッセージが。送る方の心意気だと思うのですが、したわれていたのだなぁと心温かくなりました。
そして、明らかに自分の仕事ではないことでも協力する。電話応対がいい事例です。社にかかってきた電話は1コールで誰かが出ています。残業が続いているリーダークラスも率先して電話を取ります。困っている人がいたら声をかけます。それが当たり前の文化です。嫌味は全く感じられません。
実は前職では企画部や経営企画室などにいたものですから、今回の就職活動で履歴書には当時の記憶をたぐりながら働きがいのある会社調査導入、コンサルタント会社との新規事業企画など具体例を一生懸命ひねり出しました。さらに定型の履歴書には「アピールポイント」なる欄があったので「明るく協調性があります」とさらっと記載。実際就職したわけですが、今思えば経営に近い輝かしい実績ではなく、このアピールポイントこそが今回の会社に受け入れられた大きな要素だったと思います。今は前職の時ダメだった自分を戒めています。誰かの役に立ったときに幸せを感じられるようになりました。
昨今あるべきマネジメントはよく語られていますが会社は(株主を除いて)経営層、管理職、一般社員両方から成り立っています。管理職も一般社員の一部です。居心地のいい環境を作るのは他ならぬ自分たちのたゆまぬ努力あってのことだと切に感じます。