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定年後、風の向くまま南へ?——ペンギンとワインと、静かな夢

定年を迎えたら、私は旅に出たい。 長く積み重ねてきた日々の先に、 静かにふくらんでいた夢を、そっと解き放つように。

向かう先は、南アフリカ。 地図の端っこ、海と空が溶け合う場所。 ボルダーズビーチでは、 小さなペンギンたちが、白い砂の上をよちよち歩いているという。 人の気配にも驚かず、ただ風のようにそこにいる。 その姿に、なぜだろう、心がほどけていく気がした。

ケープタウンの街は、色と音にあふれていて、

テーブルマウンテンの上から見下ろす景色は、 まるで人生の地図を俯瞰するような眺めだと聞いた。

ワインランドでは、陽だまりの中でグラスを傾け、 「ここまで、よくがんばってきたね」と 自分にそっと言ってあげたい。

旅の費用は、たしかに安くはない。 でも、私は知っている。 コツコツと積み上げてきたマイルが、 この夢を現実に近づけてくれることを。

数字で見れば、55,000マイルから。 でも、心で見れば、それは 「いつか」のために積み重ねてきた、静かな希望のかけらたち。

旅はまだ、夢の中。
でも、夢を見ることは、未来を耕すこと。
そして私は、今日もまた、
ひとつマイルを重ねながら、
南の風に想いを馳せている。

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