
年末が近づくと、喪中欠礼のはがきが届くようになります。 今年もいくつか届きました。 親御さんの訃報はこれまでも時折ありましたが、 私自身が還暦を迎えた今、年賀状仲間も同じような年齢になり、 最近では、ご本人やご主人の訃報もちらほらと届くようになりました。
やっぱり、ショックです。
「人生100年時代」と言われている中で、 「まだ早いんじゃない?」と思ってしまう。 残された方たちは、どんな気持ちでこの年末を迎えているんだろう。
そんな中、若い頃にお世話になった先輩から、 ご主人を亡くされたという喪中欠礼が届きました。
その先輩は、明るくて、優しくて、 私が憧れていたご夫婦の奥さまでした。 結婚式にも伺ったことがあって、 あのときの笑顔が今も心に残っています。
きっと今は、元気をなくしているんじゃないかな。 そう思うと、何かできることはないかと考えてしまいます。
でも、言葉が見つからない。 気の利いた一言が思い浮かばない。年賀状は出せないし、 かといって、何も送らないのも寂しい。
そんなとき、ふと思いつきました。
「色鉛筆で、やさしいポストカードを描こう」
新年のお祝いはできなくても、 少しだけ控えめに、でもあたたかさを感じるような、 そんな静かなクリスマス色のカードなら、 先輩の心にそっと寄り添えるかもしれない。
私たちはプロテスタント系の学校に通っていたから、 クリスマスのカードも、きっと不自然ではないはず。
少し攻めているかもしれない。 でも、喜んでもらえたらいいな。 そう思って、今、急いで準備をしています。
時間がない。 でも、がんばらないと。
言葉では伝えきれない想いを、 色と線に込めて。 この小さな一枚が、 少しでもあたたかさを届けられますように。










