
🏥1. 乳がん治療費の実際例(3割負担・制度適用後)
| 治療項目 | 費用の目安 | 備考 |
| 手術+入院 | 約60万円 → 約88,200円 | 高額療養費制度適用(12日間入院) |
| 抗がん剤(TC療法) | 約20万円(4クール) | 白血球増加注射含む |
| ホルモン療法 | 月1〜2万円 | 長期継続(10年推奨) |
| 放射線治療 | 約数万円 | 約20回照射 |
| PET-CT検査 | 約33,000円 | 手術前に1回 |
| MRI検査 | 約7,000〜8,000円 | 状況に応じて数回 |
🌿2. 乳がん治療で実際にかかる“プラスアルファ”
ホルモン療法薬代:月1〜2万円(10年継続も)
通院交通費・検査費・医療用ウィッグなど:月数千〜数万円
→ 制度外の支出が“毎月”発生する
🍁3. 改定後の負担シミュレーション(年収450万円の女性)
| 費目 | 現行制度 | 改定後制度 | 差額 |
| 自己負担上限額 | ¥80,100 | ¥88,200 | +¥8,100 |
| 外来特例上限額 | ¥18,000 | ¥28,000 | +¥10,000 |
| 制度外支出(薬・交通費等) | 約¥20,000 | 約¥20,000 | 変わらず |
| 月合計 | 約¥118,100 | 約¥136,200 | +¥18,100 |
→ 年間で約217,200円の差になる可能性も!
🌲4. だからこそ、医療保険の見直しを
制度改定によって、“高度医療制度があるから安心”が揺らぎ始めています。 特に乳がんのように通院が長期にわたる治療では、 月1万円の差が年単位で数十万円の負担増につながることも。 だからこそ、医療保険の診断一時金や通院保障の有無を見直すことが、 “静かな負担”に備える第一歩になるのです。
今回の年収450万円の方の場合は、制度改定により月88,200円の自己負担上限が適用される見込みです。 現行の80,100円と比べて約8,100円の増加。 外来特例の引き上げと合わせると、月2万円近い負担増になる可能性もあります。
なお、医療保険を考えるとき、所属する企業の保険組合が提供する付加給付という“もうひとつの救世主”があることを知っておくと、 保険の設計がぐっと現実的になります。 ただし、付加給付は加入先によって使えるかどうかが決まる特別な制度。 退職や転職で使えなくなる可能性もあるため、 “制度改定+付加給付の有無”をセットで考えることが、家計を守る鍵になります。
ざっくりですが参考)
| 疾患 | リスク上昇開始 | 発症ピーク |
|---|---|---|
| がん | 男性:60代〜、女性:40代〜 | 70〜80代 |
| 血管系疾患 | 男性:50代〜、女性:60代〜 | 60〜70代 |















