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色と音と、鯵フライと。——新しい絵の教室で見つけた、自由な時間

今日は、先日体験させていただいた絵の教室へ、ふたたび足を運んだ。 生徒の数は多くないけれど、教室の中はずっとわいわいがやがや。 静かすぎず、にぎやかすぎず、 ちょうどいい音楽が流れていて、筆を動かす手が自然と軽くなる。

この教室の好きなところは、色を自由に選べること。 「好きな色を使っていいですよ、色で遊んでみて」と言われた瞬間、 心の中にふっと風が吹いたような気がした。

思えば、これまで通った教室はそれぞれに個性があった。 最初の教室は、色は決まっていたけれど、下絵は自由で、 先生もざっくりと見守ってくれていた。 次の教室では、色は選べたけれど、 下絵も塗り方も細かくチェックされて、 だんだんと筆を持つのが怖くなってしまった。

でも、今の教室は違う。

まだ2回目だけれど、自由と合理がちょうどよく混ざっていて、 何より、家で少し塗っていた時間がとても楽しかった。 その感覚が、私にとっては何より大切だと思う。

教室の雰囲気もあたたかい。 お菓子を配ってくださる方がいたり、 今日はなんと、釣ってきた鯵を鯵フライ用にして保冷袋にいれて、 タルタルソースと一緒に持ってきてくださった方まで! まるで小さな文化祭のような、にぎやかで優しい空間。

皆さん、大きな作品に取り組んでいて、 A4サイズでも「大きいな」と思っていた私には、 その姿がまぶしくて、ちょっとした驚きだった。

来年は、この教室を大切にしていこう。

腰を据えて、じっくりと絵に向き合ってみたい。 いろんな色と仲良くなって、 自分の中にある景色を、少しずつ描いていけたらいいな。

パステルのにおい、音楽のリズム、 笑い声と、タルタルソースの香り。 そんな全部が混ざり合って、 今日の一枚ができあがっていく。

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