
彼が元気なうちはよく私の部屋の椅子を二人て取り合いました。
それが体調を壊してから、ピタリと来なくなった。
一日過ごす場所がベランダ沿いの私の部屋から玄関脇の部屋、そして玄関へとどんどん遠ざかっていきました。
おそらく彼は自分の死をわかっていたと思うのです。
私から遠ざかっていったのは私を悲しませないようにだと信じています。
無邪気な子猫時代、
次にお兄ちゃんとして私を守ってくれた成年時代、
そしてもう自分にその役割ができないと悟った最後の半年。
彼は変わっていった。
どの時代のもんちゃんも、そしていなくなった今も私にとってのかけがえのない宝。
我が家に来てくれてありがとう、もんちゃん。